会社を辞めてガチでマラソンに挑戦するブログ。

2017年の目標は恥骨結合炎からの復活。また走れる日を夢見て、今はトレーニングをお休みしています。

2015年マラソン5大ニュース~第4位 ホノルルマラソン10回目の参加

2015年5大ニュースの第4位は、ホノルルマラソン10回目の参加である。

ホノルルマラソン(以下「ホノマラ」)ほど、私たち夫婦にとって特別な意味を持つ大会はない。

ここでは、ホノマラに対する思い入れを存分に語りたいと思う。

長文となることをご容赦頂きたい。

 

2003年11月、ちょうど40歳になっただんなが、突然、「体が動くうちに、何かチャレンジをしてみたい」と言いだした。

だんなが挙げたチャレンジは、「山登り」か「マラソン」

勝手な思い込みかもしれないが、山登りは命の危険が伴うような気がして、「マラソンにしたら?」と言った。

そして、私もだんなの40歳のチャレンジ、「マラソン」に付き合うことになり、翌12月から、ふたりで1年後のホノマラ完走に向けて走り始めた。

 

初フルに向け私は1年間みっちり準備をした。

大会直前には、「初フルでサブフォー」という野望もむくむくと沸いて来た。

一方、だんなのトレーニングはあくまでもマイペース。

ホノマラの1ヶ月ほど前にふたりで初めてハーフマラソンに出場したが、私の方がずっとタイムが良く、女子6位入賞を果たした。

 

2004年のホノマラ本番。

「ふたりで一緒にゴールしよう」と約束し、スタートから一緒に走り、ゴールを目指した。

途中まではサブフォーペースで走れていたものの、30㎞を過ぎたところでだんなの方がへばってしまった。

ずりずりと落ちるペース。

そんなだんなに向かって、私は「一秒でも早く!」と檄を飛ばしたそうだ。

当の本人は全く覚えていないけど。。

 

結局初フルは、ネットタイムで4時間00分47秒。

秘かに狙っていた「初フルでサブフォー」に48秒届かなかった。

「ふたりで一緒にゴール」という当初の目標は果たしたものの、私にとっては不完全燃焼の初フルとなった。

 

翌2015年、私は「今度こそサブフォー」を目指して、ますます練習に熱が入った。

2回目のフルだった、10月の「いわて北上マラソン」を3時間43分台で完走。

女子9位入賞を果たした。

 

そして、万全の調整で臨んだ、2005年、2度目のホノマラ

いいペースで走れていたものの、途中でトイレに入ってしまい、タイムロス。

結果はネットで3時間47分41秒と、いわて北上の結果に大きく遅れることとなった。

しかしながら、この2005年のホノマラのタイムが、今でも私のコースベストである。

 

翌2006年。

私は思いがけなく、闘病生活に入ることを強いられた。

病名は乳がん

既にわきの下のリンパ節に転移があり、早期発見と言える状況ではなかった。

マラソンの記録が面白いように伸びて行く中での「まさか」の出来事。

治療は、化学療法、手術、放射線、ホルモン療法とフルコースを経験した。

2006年のホノマラの参加は当然叶わず、レース当日はパソコン越しにホノルル市内のライブカメラに映るランナーの波を眺めていた。

悲しくて、悔しくて、涙が出た。

 

治療が一段落し、復活の舞台に選んだのは、2007年のホノマラだった。

レース当日のホノルルはとんでもない豪雨に見舞われ、その大会から新たに採用された計測チップが誤作動を起こし、多くのランナーのタイムが計測出来なかったというハプニングも発生した。

終始強い雨に打たれながら、一緒に走るだんなに励まされ、復活のレースを3時間55分03秒とサブフォーで飾った。

また、この年のホノマラの後、雑誌「ランナーズ」の取材を受けた。

 

以降も、ホノマラだけは、いつもだんなと一緒に走っている。

一回だけ、「たまには別のレースに出てみようか?」と、12月に国内のレースに出たことがあったが、やはりホノマラが恋しくなり、結局翌年からホノマラに戻った。

ホノマラは、私たち夫婦にとって、「マラソンの原点」なのだ。

 

今年のホノマラは、私の50回目の誕生日に開催され、しかも、ふたりにとっては10回目の参加となった。

またしても途中でトイレに入ってしまったが、だんなは私を待ってくれていた。

 

しかし、今回を節目として、だんなと一緒に走るのをやめようかとも思う。

きっかけは、先日のレース後、だんなが「一度、ホノルルをガチンコで走ってみたい」と言った一言だ。

 

当初は私の方が速かったが、だんなは私の病気をきっかけに猛練習をし、今では私よりもフルのベストタイムで20分も速くなっている。

そろそろ私のペースからだんなを解放してあげて、ホノマラを思いっ切り自分のペースで走らせてあげてもいい頃だろう。

 

来年のホノマラは、きっとふたりがそれぞれのペースで別々に走っているだろう。

いつもレースの終盤泣き言をいう私を励ましてくれただんながそばにいなくても、ちゃんと4時間以内にフィニッシュ出来るよう、来年はしっかりとトレーニングを頑張らなくては。

 

最後に、今年のフィニッシュシーン。

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