2016 チャレンジ富士五湖 118km完走記 ~ レース編その③
60㎞~70㎞ エイド三昧!
60㎞以降のお楽しみはエイド。
まずは、63.0㎞地点の西湖野鳥の森のエイド。
ここでは、山梨県富士吉田市及びその近郊の郷土料理、「吉田のうどん」を頂くことが出来る。
今年は、例年よりもうどんのつゆがおいしく感じられたが、気のせいかな?
67.4㎞地点の精進湖国道139号合流点のエイドでは、「文明堂のカステラ」が出されていた。
疲れた体にカステラの甘さが染みる。
「いくらでもどうぞ!」というボランティアの方の声に甘えて、2切れも頂いてしまった。
精進湖湖畔を走る私。
例年この辺りは、満開の富士桜が美しい絶好の撮影スポット。
今年は、残念ながら、既に散り始め。
その後、約70㎞地点、精進湖駐車場の近くで、ラン友さん達が私設エイドを開いてくれていた。
毎年この大会の応援に駆けつけてくれる仲間で、どんなに調子が悪い時でも、「みんなが待ってくれているこのエイドまでは頑張ろう!」と思わせてくれる、うれしいエイドである。
そして、ここでたくさんの元気をもらって、また走り続けることが出来るのだ。
今年も、無事、このエイドに辿り着き、メロンやいちご、コーラなど、仲間達から心からのおもてなしを受けることが出来た。
毎年、本当にありがたいと思う。
ちょうど私が仲間のエイドにいた時に、別の知らない男性ランナーがやって来た。
その人は、どら焼きをくれ、コーラをくれ、とあれこれリクエストした挙句、お礼も言わずに立ち去って行った。
正直言って、ビックリした。
仲間達は、この日のために、色々と準備し、車を飛ばしてやって来てくれたのだ。
「ありがとう」の一言ぐらいあって然るべきだろう。
「ランナーだからやってもらって当然」という態度を、非常に腹立たしく思った。
と同時に、ボランティアに対して感謝の気持ちをいつも忘れてはいけないということを再認識した。
70㎞~90㎞ チーム118!
70㎞以降90㎞までの本栖湖を回るコースを走るのは、118㎞の部参加者のみとなる。
私が第4関門(75.0㎞地点)の本栖湖県営駐車場に向かっている時には、既に速いランナーが本栖湖一周を終え、戻って来ていた。
「ファイト!」、「ナイスラン!」、「ガンバ!」など、すれ違う時に声を掛けてくれるランナーが多く、励まされた。
「ここを走るのは富士五湖の中で最長距離に挑む我々だけだ」、という一体感があったように思う。
まさに、チーム118!
第4関門(75.0㎞地点)の本栖湖県営駐車場に到着したのは、スタート後8時間40分ぐらいだったろうか?
当初、9時間でここに到達出来れば・・・と考えていたので、ペースは順調。
ここまで一度も歩いていない。
関門閉鎖が9時間30分なので、かなり時間的な余裕が出来た。
そして、チャレンジ富士五湖参加7回目にして、初めて本栖湖へ。
本栖湖を走るランナーはまばら。
ともすると、先に誰も見えず、一人ぼっちで走っているようで、淋しく感じた。
そして、しばらくして、急に、息苦しさを感じた。
どうやら呼吸筋がやられてしまったようだ。
苦しくなる呼吸、そして、どんどん落ちるペース。
精進湖で私設エイドを出していたラン友さんからレース後に聞いた話だが、79.0㎞地点の中之倉トンネル駐車場のエイドで、 私に何度も声を掛けてくれたそうなのだが、全く反応がなかったそうだ。
意識も朦朧としていたのかもしれない。
ペースを落として走っても、息苦しさは続いた。
85㎞地点ぐらいだったろうか、そんな私に声を掛けてくれた女性ランナーがいた。
「苦しいよね。苦しいのはみんな同じ。あと30㎞ちょっと、頑張ろう!絶対にゴールしようね!!」
「はい」と返事をするのがやっとだったが、どれだけその言葉に励まされたことか。
またしても、「チーム118」の一体感を感じた。
苦しいながらも、本栖湖を一周し、本栖湖県営駐車場のエイドに戻って来た。
その時点で86.8㎞、タイムは10時間5分ぐらい。
次の関門、西湖公民館(98.9㎞)の閉鎖は、12時間25分。
約12㎞を2時間20分で行けばよいので、かなり余裕があると思われた。
ホッとして、ポーチの中のゼリーを補給。
グリコのワンセコンドのライチ風味。
これ、スゴイ!
飲んですぐに、本栖湖で味わった息苦しさが、一気に解消した。
カフェインが効いたのだろうか?
超おススメ!!
ホッとしたのもつかの間、ボランティアの方からメガホンで衝撃のアナウンスがあった。
「ここを10時間11分から15分の間に出ませんと、完走が難しくなります。その点を考慮に入れた上で、休憩を取ってください」
えぇ!?
次の関門まで時間的に余裕があるのに、あと数分でエイドを出ないと完走が難しくなるとは一体どういうことだろう?
えぇ!?と思ったのは、私だけではなかったようで、誰かがその根拠をボランティアの方に質問したらしい。
ボランティアの方の説明は、「皆さまぐらいの速力ですと、すぐにここを出ないと、次の関門が通過出来ても、余裕を持って完走することが難しくなります」みたいな感じだった。
ボランティアの方の説明は釈然としなかったが、ここまで走って完走出来なくなるのは、絶対にイヤだった。
なので、慌てて、エイドを出て、再び走り出した。
グリコのワンセコンドを飲んだら、不思議なぐらい苦しさが解消され、再び快調に走れるようになった。
苦しみながらも、結局、ここまでまだ一度も歩いていない。
※私はグリコ関係者ではありません、念のため(笑)
~続く
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