2016 サロマ湖100㎞ウルトラマラソン完走記 ~ レース編その①
だいぶ間が空いてしまったが、サロマの完走記を続けたい。
スタート前
一睡も出来ないまま、午前1時半に起床。
身支度、朝食を済ませ、定宿としている網走のホテルを出たのが、午前2時半過ぎ。
天気予報は見事に当たり、外は小雨が降っていた。
一日雨に降られるのかもしれないと思うと、気が重くなった。
だんなの運転で、ゴール地点まで向かった。
前日のことがあるので、だんなの運転は慎重そのもの。
一発免停にならずに、本当に良かった。。
駐車場に到着後、スタート地点に向かうバスに乗る。
バスの中では、爆睡。
何故布団の中では眠れずに、バスの中だとこんなに気持ち良く眠れるのだろう?
本当に不思議だ。
スタート地点到着後、すぐにトイレへ。
いつもスタート地点近くのセブンイレブンに行くのだが、例年よりも混んでいるように見えたので、少し離れたセイコーマートへ。
こちらもだいぶ混んでいたが、スタート時間までには間に合った。
早くサロマンブルーになって、専用トイレが使えるようになれればいいのに。
そのためには、あと4回完走しなければならない。
荷物を預け、だんなとともにスタートラインへ向かった。
作戦
今回ほど、作戦もへったくれもないレースはこれまでになかったと思う。
5月12日にジョギング中転倒し、右すね前面に5針縫う大怪我。
その2週間後に抜糸し、月末に医師からランニングOKの許可が出るまで、自宅での上半身の筋トレ以外、何も運動が出来なかった。
6月に入ってからも、出来たのは、ひたすらのんびり走るトレーニングだけ。
練習不足に加え、抜糸から1ヶ月しか経っていない状態で、右すねの傷跡が100㎞という距離に耐えられるかどうかも、不安だった。
さらに悪いことに、レース直前に、ジムのCXWORXのレッスン中の動作で、右股関節周りに傷みを覚えるようになってしまった。
このようにコンディションが最悪だったので、目標として掲げることが出来たのは、「制限時間13時間以内での完走」。
それ以外、何も考えられなかった。
今年、何とか7回目の完走を果たし、サロマンブルーにまた一歩近づけたら・・・。
それが、目標・・・と言うよりも、願いだった。
ただ、作戦はあった。
ヒントとなったのは、サロマの公式HPのコース解説の中間点50㎞のコメント。
サロマの関門は、ゴールまでに9ヵ所設置されているが、ほぼイーブンペースとなっている。
しかし、その制限時間通り走っても、公式HPの解説によると、「50㎞を制限時間通りに通過してしまうと、あとが苦しくなってしまう」、というのだ。
なので、50㎞を5時間半~6時間の間で通過すること、を目標にしようと思った。
ちなみに、サロマの50㎞~60㎞ぐらいが、コースの中では一番アップダウンがあるところだ。
上り坂の途中、54.5㎞地点に、荷物を置くことが出来るレストステーションがあるのだが、毎年そこで時間を使い過ぎてしまう。
レストステーションでの滞在時間にも気を付けようと思った。
スタート~10㎞
100㎞の部は、朝5時スタート。
残念ながら雨の中のスタートとなったが、例年通り「行ってらっしゃい!」と沿道からの声援があり、うれしかった。
例年と同じように、スタートからしばらくは、だんなと並走。
私のコンディションも悪かったが、だんなもレースの1週間前、目の異常で救急車で病院に搬送されたばかりだった。
医師から「血圧が上がるようなことはしないように」と言われていたこともあり、だんなも今回のサロマは無理せず、のんびりペースで走ることにしていた。
5㎞ぐらい走ったところで、早くも二人ともトイレに行きたくなった。
ちょうど公衆トイレがあったので、入る。
トイレから出たのが二人ほぼ同時だったので、再び一緒に走った。
今回記録を狙っていないだんなからは、「このままずっと一緒に走る?」と言われたが、10㎞に到達しないうちに、私がまたトイレに行きたくなってしまった。
すぐ先に男女別のきれいなトイレがあることを知っていたので、私は再度トイレに入ることに。
そこでだんなと別れた。
これから長い一人旅が始まる。
~続く~
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