2016 サロマ湖100㎞ウルトラマラソン完走記 ~ レース編その④
ワッカ原生花園入口(80㎞)~フィニッシュ
レース前半こそ調子が上がらなかったものの、54.5㎞のレストステーションを出てからは、しり上がりに調子が上がっていった。
好調さは終盤ワッカに入ってからも持続し、気持ち良くランナーをごぼう抜きした。
小刻みなアップダウンも、今年はあまり気にならなかった。
自分では、昨年のサロマでサブ11達成のため、ワッカの残り10㎞をキロ6分ちょっとぐらいで走った時と同じようなペースで走っていたつもりだった。
しかし、後で振り返ってみると、実は、そのペースには程遠く、トイレの時間を除いても、せいぜいキロ6分半ぐらいだったようだ。
やはり、5月中旬に怪我をしてから、思うような練習が出来なかったことで、ペース感覚が鈍ってしまったのだろうと推測する。
これは、今後、練習で解決していかなければならない課題と考えている。
確か86㎞過ぎぐらいで、先を走るだんなとすれ違った。
快調に走っているようで、良かった。
先週救急搬送された目の問題は、レースには大きな支障とはならなかったみたいだ。
ワッカでは、2回もトイレに入ってしまった。
レース全体では、7、8回も。。
トイレに入る都度平均で5分ぐらいかかったとすると、トータルで約35~40分ほどのロスタイムになる。
何とも勿体ない話だが、やはり気温が低い中のレースでは、トイレの回数が増えるのは致し方ないのだろうか?
90㎞手前の折り返し地点で、サプライズがあった。
湖と海が繋がっている湖口にかかる橋が新たに架け替えられたようで、その橋がとてつもなく急な上り坂になっていたのだ。
目前に聳え立つような橋を見て、誰もが「聞いてねーよー!!」と思ったはずだ。
コースの変更には当たらないが、予め教えてもらえていれば、心の準備も出来ただろうに、と思ったのは、私だけだろうか?
90㎞の通過が10時間50分26秒。
ここから歩きを交えても、13時間以内にフィニッシュ出来るはず。
この時点で、完走を確信した。
しかし、欲が出て来て、何とか12時間を切りたいと考え、歩かずに、最後まで走り切ろうと思った。
例年どうしても歩いてしまう95㎞手前の急な上り坂があるのだが、今年は何故か走ることが出来た。
レース前半調子が上がらなかったせいで、後半にエネルギーを残すことが出来たからだろうか?
ワッカを出ると、ゴールまで残り2㎞ちょっと。
ここまで気温が低かったため、ずっとウィンドブレーカーを着たままだったのだが、そのままでは、フィニッシュ地点でゼッケンが確認出来なくなる。
そうなると、後日、写真サイトやRunnet、Facebook等で自分の写真を見ることが出来なくなってしまう。
そのため、残り1㎞のところで、走りながら、ウィンドブレーカーを脱ぎ、腰に巻いた。
フィニッシュ地点の常呂町のスポーツセンターに続く直線は、ランナーの花道だ。
沿道から、「お帰りなさい」、「お疲れ様」と温かい声援が飛ぶ。
本当にうれしい。
運動場に入る少し前に、先にフィニッシュしただんなに、「おめでとう!」と声を掛けられる。
右折して、フィニッシュゲートに向かう。
場内アナウンスで、「〇〇選手」と名前を呼び上げられる。
私のようなさほど速くないランナーが「選手」になれるのは、サロマだけだ。
今回で7回目の完走。
レースの前月に右すねを5針縫う大怪我をしたり、レース直前に右股関節を痛めたりと、色々なアクシデントを乗り越えての完走だ。
両手で7(左手でパー、右手でチョキ)を作り、フィニッシュ!
フィニッシュ直後。
完走を後押ししてくれた家族やラン友さん、雨にもかかわらず沿道から声援を送って下さった皆さん、そして、ボランティアの方々のきめ細かなサポートに感謝したい。
今大会の結果。
例年、フィニッシュ後は、無料で配られる食券を使ってビールや食事を楽しむのだが、今年は雨が降っていたこともあり、早々に会場を後に。
来年は、アフターも楽しみたい。
サロマンブルーまで、あと完走3回となった。
サロマは、我々夫婦にとっては、年間最重要レースの位置付けなので、来年も特段の理由がなければ、参加したい。
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長い完走記を最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
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