2016 サロマ湖100㎞ウルトラマラソン完走記 ~ レース編その②
10㎞~60㎞
10㎞を過ぎると、湧別の町を離れ、いよいよサロマ湖へ。
先導車に引き続き、速いランナーが反対車線からやって来た。
トップランナーのほぼ全員が、ランシャツにランパン。
まるで、別のレースを見るようだ。
18㎞地点の三里番屋の折り返しに向かう道で、だんなとすれ違い、お互いに声を掛け合う。
だんなは、例年よりだいぶ遅いように見えた。
自分の体調を考え、自重しているようだ。
かく言う私も、右すね前面の5針縫った傷跡や右股関節痛と言った爆弾を抱えながら、走っていた。
幸い、序盤では、どちらの爆弾も不発だった。
相変わらず雨が降っていたが、例年通り、盛大な太鼓の応援があった。
レースは、まだまだこれから。
序盤で2回もトイレに入ってしまったので、タイムロスが気になっていた。
当日は、持参したウェア3パターンの中のうち、「気温が低い日用」のものを着ていたため、ひどく寒いと感じることはなかった。
それなのに、20㎞を過ぎて、再びトイレに行きたくなってしまった。
知らず知らずのうちに、雨で体温を奪われていたのだろうか?
しばらくトイレを我慢して走り、30㎞地点の仮設トイレに入った。
そこで、体の中のものが全部出た感じ。
これで、この先は頻繁にトイレに行かなくても済みそうだと、その時点では思った。
33㎞からはサロマ湖に一旦別れを告げ、国道に出る。
歩道が狭くなり、ぐんと走りにくくなる。
前に遅いランナーがいても、なかなか抜くことは出来ない。
また、その辺りから、数キロアップダウンが続く。
上り坂を走りながら、「今日は全くペースが上がらないな」と感じていた。
快調な時の自分と比べて、ピッチが遅いのだ。
トイレで止まったせいなのか、それとも、練習不足のせいなのか。。
その辺りから、右股関節辺りにひっかる感じを覚え、少し不安になった。
40㎞過ぎで、ポーチの中に入れておいた痛み止めの薬を念のためのんでおいた。
42.195㎞地点に到達。
※ 昨年レースの前に撮影した画像
ここからフィニッシュまで、あと58㎞弱。
しかし、「え~、まだ58㎞!?」とは思わなかった。
それは、今年4月にチャレンジ富士五湖118㎞を完走した経験があるからだ。
「これが富士五湖だったら、あと75㎞も走らないといけない。それに比べたら、全然マシ。」
そのように考えることにした。
富士五湖の経験がサロマに活きる。
先月ラン友さんから頂いたメールのアドバイスを、改めてありがたく思い出していた。
50㎞の通過タイムは、5時間43分20秒。
当初の作戦通り、5時間半~6時間の間に50㎞関門に到達することが出来た。
50㎞から60㎞までは、コースの中で一番厳しいアップダウンが続く。
上り坂途中の54.5㎞地点のレストステーション(ホテルグランディアサロマ湖)で、荷物を受け取り、ポーチの中にゼリー等を補充。
そして、再びトイレに。
仮設トイレの数はかなりの数があるように見えたが、意外に待ち時間が長かった。
レストステーションを出ると、上り坂が続く。
そこで、たまたま調子良く走る女性ランナー2人を発見。
その2人に付いて行ったら、坂道をリズム良く上ることが出来た。
ようやくエンジンがかかった感じだ。
55㎞過ぎてようやくエンジンがかかるとは。。
あまりのスロースターターぶりに、我ながら笑ってしまった。
心配された右股関節痛は、薬のおかげで全く気にならなくなった。
右すね前面の傷跡は、ロングタイツで隠れているせいもあるが、存在自体をすっかり忘れていた。
タイムはともかく、7回目の完走に向けて順調だった。
~続く~
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